頭のみを棚の上に出した状態で、人形は綺麗に棚と本棚の隙間に挟まって宙吊りになっていました。


なにかを訴えるように此方を見たまま。



私にはそれが、直にお前もこうなるのだと訴えているような気がして、怖くてたまらなくなりました。


そしてその翌日、私は母と共に人形の供養に向かい――メリーとは、それきりです。


皆さんも人形を手にする時はくれぐれも気を付けて下さい。貴方の身を守る人形であっても、それはほんの些細なきっかけでとても恐ろしいものへ変わってしまうかも知れないのですから。