私は結局、母とその人形を連れて帰ることに決めました。

内心は怖くて仕方ありませんでしたが、少しでも許して貰おうと必死だったのです。

そこで許して貰えたなら、或いは祖母に返したり寺に持ち込むなどしてちゃんと供養していたなら――これで、この話は終わっていたのでしょうか。


けれどまだ、人形についてのお話は終わりません。まだもう少しだけ、メリーについてのお話にお付き合い下さい。