母や叔母も、その頃にはもう写真を見てはいませんでした。問題の写真はテーブルに置き去りのまま。 写真を見てはいけない。 ざわりと心が悲鳴を上げます。 けれど好奇心とは恐ろしいもので、私の手はその写真に伸び――ついにはその写真を見てしまったのです。 「――――!」 声にならない叫びが零れました。