ハッピーエンド

田中と呼ばれた男は大きく体を震わせ、引き攣ったような目で仲埜を見た。

「そう言う事らしいな。私が仲埜だ。君も薬で眠らされて此処に?」

「君もって、あなた達3人もですか?いったいどうなって・・・」

「だから静かにしろと言っただろ!・・・今から説明する」

初老の男は用心深そうに4人と距離をとりながら右手をズボンのポケットに入れた。

「私の名前は葛西栄司。勿論君たちは知らない名前だろうが」

「・・・」

仲埜にも聞き覚えはなかった。

「そちらのお嬢さんは?」