引き金に掛けられた人差し指の先がゆっくりと白くなる。

「……!」

声にならない叫び声を上げながら仲埜は麻里につかみかかった。

ハッとした表情で麻里が銃口をひるがえす。





何度目かの銃声が狭い地下室に長い余韻を残した。