「換気出来ないんだが・・・まあいいでしょう」
ライターの火を口元に持っていこうとした仲埜は予想外に自分の手が震えるのに驚いた。不信がられないようにと無意識に葛西に対して饒舌になっていたが胸のうちに広がる不安がジワジワと広がっていく。
(そんな筈は無い・・・そこまで外部に漏れるはずは)
「で、どうやって分かったんです?車を見かけたかどうかまで追求するのは難しいんじゃないですか?」
「確かにね。遠目でもいい、一瞬でも白い車を見たって言い張られたら嘘を付いていると証明のしようがない。田中君はナンバーまでは言ってないんだ。警察のほうで彼の見た疾走する白いスポーツカーって言うのは息子の車の可能性が高いって判断しただけなんだから」
ライターの火を口元に持っていこうとした仲埜は予想外に自分の手が震えるのに驚いた。不信がられないようにと無意識に葛西に対して饒舌になっていたが胸のうちに広がる不安がジワジワと広がっていく。
(そんな筈は無い・・・そこまで外部に漏れるはずは)
「で、どうやって分かったんです?車を見かけたかどうかまで追求するのは難しいんじゃないですか?」
「確かにね。遠目でもいい、一瞬でも白い車を見たって言い張られたら嘘を付いていると証明のしようがない。田中君はナンバーまでは言ってないんだ。警察のほうで彼の見た疾走する白いスポーツカーって言うのは息子の車の可能性が高いって判断しただけなんだから」


