「その通りです。おまわりさんに何か見ていないかと聞かれて私が言った通りです」

「本当に間違いない?蓮尾さん、あなた自身の言葉に一字一句間違いないですね?」

「そんな一字一句なんて・・・そこまでは分かりません。でも言った内容は間違いないです」

「白いスポーツカーと紺色のセダン?」

「そうです」

葛西が少しだけ笑みを浮かべたような気がして亜衣の背筋に悪寒が走った。

「どうして紺色のセダンなんです?」

「えっ?だ、だって紺色のセダンだったから・・・」