しばらくすると、ゆっくりと水樹の唇が離れた。
まだいまいち状況がわからない頭で、一生懸命考える。
キスってのは、お互いを好きな人同士がするもので、しかも、こんな学校でなんてしなくて‥‥えーっと‥‥。
頭が変にこんがらがる。
「水樹‥‥え?」
涙がすっかり乾いた瞳で、水樹を見上げれば‥‥‥
「もー子が、んな顔すっからだよバーカ」
と意味不な言葉を残したまま、プイッと後ろを振り向いてあたしを引っ張ったまま歩く。
あたしは黙ってそのままついていくことしかできなくて。
歩いてる途中、いろんな女の子が水樹を見てキャーキャー言っていたけど、水樹は見もせずにただ歩くだけ。


