いぢわる兄は同級生






あたしを見つめたまま動かない水樹と、水樹に見つめられて動けないあたし。



静かなまま、時計の針の音だけがリビングに響く。






‥‥その時、まだ乾いていない水樹の髪から、ポタッと水滴が落ちた。



それを見てハッとしたあたしは



「‥‥か、風邪ひくよ‥?ちゃんと拭かなきゃ‥‥っ」



と、水樹の首にかけてあるタオルを引っ張って、それで髪を拭こうとした。




パシッ。




「‥‥っえ‥‥‥」







なぜか、タオルを引っ張っている右手を、水樹に不意に掴まれる。









そして、手首を掴まれたかと思うと、そのまま後ろのソファーにドサッと押し倒された。




「わゎっ‥‥!」






制服のままソファーに仰向けに倒されたあたしの上に、上半身裸の水樹が覆い被さっている。