でも、雅がこうやってあたしを脅したりするのは、意地悪とかじゃなくて。
ホントに心配してくれてるからってのは、ちゃんと分かる。
でも、やっぱり‥‥今日初対面で、あまり仲がいいわけでもない人に、家まで送ってもらうなんて。
やっぱり迷惑だと思うし‥‥。
「二人とも、仲良いんだね。俺なら全然大丈夫だからさ。ていうか、俺だってこれから同じ仲間として頑張っていくかもしれない女の子を、夜道に一人では帰せないよ」
戸惑うあたしたちに、キャプテンは優しく言ってくれた。
「ほら、キャプテンもこうやって言ってくれてるし。今日だけは甘えよ、桃子」
あたしにそう言う雅は、本気でお願いだからという目をしていた。
こんなにあたしのことを心配してくれてることが、少し嬉しくて。
「お、お願い‥‥しますっ」
そう言って頭を下げたあたし。
今日だけは、雅とキャプテンの優しさに甘えてしまうことに‥‥。
そんなあたしを見てキャプテンは「りょーかいっ」と微笑んでくれた。


