「あら桃子、今日は学校行けるの?」
次の日、制服を着てリビングに来たあたしを見てそう言うママ。
いつもはこの時間には仕事に行ってるはずなんだけど、今日はお休みらしい。
「うん、だいぶ良くなったから。もう大丈夫」
「そう。じゃあ、早くご飯食べちゃいなさい
「はーい」
ママに言われた通り、テーブルに並べてあるトーストの前に座る。
ハチミツをぬって、一口かじって‥‥ん?
「何だろう‥‥‥この違和感」
なんだか、よく分からないんだけど。
何か足りないような‥‥。
久しぶりに頭をひねって考えてみれば‥‥‥。
「あれ‥‥‥水樹は?」
いつも隣にいる彼がいないことに、ようやく気付く。


