いぢわる兄は同級生






「‥‥‥‥‥なに」



あたしの怒鳴るような大声と共に、結衣ちゃんのわざとらしい笑顔が消える。


あの花火大会の日のような、冷たい表情。




「あたしも水樹も、そんな結衣ちゃんを傷つけるような冗談言わない」


「‥‥じゃあ、冗談じゃなかったらあたしは傷つかないとでも?」

「そういうわけじゃ‥‥‥」


「そう言ってるとしか聞こえないよッ」


「‥‥‥‥‥‥」




ついさっき。


ちゃんと話すって決めたばかりなのに。



いつになってもやっぱりあたしはいくじなしのまま。




泣きそうなのか、イラついているのか、そんな複雑な表情でそう言う結衣ちゃんに。



次の言葉が出てこない‥‥。