‥‥‥用事でもあったのかな。 このまま勝手に帰るのもなんだか悪いし、しばらくここで待ってみよう‥‥‥。 そう考えて、あたしは近くのパイプ椅子に腰かけた。 静かな保健室に、一定に時を刻む時計の音だけだ響く。 「‥‥‥ふぁ〜‥‥」 誰もいないその空間で、思わず気の抜けたあくびをした時。 ──────ガラッ。 扉の開く音がして、あたしはその方向を振り返る。 「矢野先生いらっしゃいま‥‥‥」