「37.6分。う〜ん、微熱ねぇ」 あたしから受け取った体温計を見て、困ったように首をひねるおばさん。 四十代半ばの、矢野という保健医の先生だ。 「とりあえず、ベッドに横になってなさい。様子をみて、それでも無理なようだったら今日は早退ね」 正直、矢野先生の言葉も右から左へ抜けている状態のあたしは、返事もうつろなままベッドへと移動した。 まるで新品のように真っ白でキレイなベッドに、ぼふっと音をたてて倒れこむ。 もう、制服がぐちゃぐちゃになるのも気にせずに、あたしは寝転んだ。