水樹と両想いになって、初めてのキス。




前みたいに乱暴でも、苦しいわけでもない優しいキスに、あたしは黙って目を閉じた。






唇から伝わってくる水樹の熱に、あたしは酔いしれてしまいそうだった。









好き‥‥‥大好き。







これから、あたしたち"兄妹"って関係に‥‥‥何があるか分からない。





それでも‥‥‥あたしはこうやって水樹と気持ちが通じあえたことを後悔なんてしないから‥‥。





そう強く願って、あたしは水樹の大きな背中にギュッと手を回す。










だから水樹。







もうこの手を絶対離さないで‥‥‥。







ずっと、好きでいて‥‥‥。