そして‥‥‥‥ 「‥‥‥期待しろよ。俺が桃子のこと好きだって」 もう少しで聞き逃してしまいそうなくらいの小さな声が、あたしの耳元でそう言った。 「‥‥‥‥へ‥‥?」 理解不能な言葉に、あたしは思わずまぬけな声が出る。 それと同時に、ゆっくりとあたしから手を離した水樹は、もう少しで鼻先がくっついてしまうくらいの距離から、じっとあたしを見つめた。 よく見ると、その水樹の表情は少しだけ赤く染まっていて‥‥まるで照れてるみたい。 あたしはその状況が掴めずにきょとんとする。