「‥‥あんなの、欲しいならまた買えばいいんじゃん。こんな危ないことしなくてもさ」
水樹にそう言われて‥‥あたしはううんと首を振った。
「‥‥あれじゃなきゃ‥‥嫌なんだもん‥‥‥‥」
すると、あたしを離した水樹はクルッとあたしを引っ張って向かい合わせる。
水樹の長い髪は、すっかり濡れてお風呂上がりみたいにぺたんこになってしまっている。
それが、なんかまた色っぽい。
そして、見上げたその顔は不機嫌そうで。
「‥‥‥なんでだよ」
ゆっくりと口を開く水樹の声のトーンは、いつもより少し低い。
「‥‥だって‥‥‥」
大好きな水樹に初めてもらった宝物だから‥‥‥なんて言えなくて。
あたしはまた黙りこんでしまう‥‥‥。


