あたしの下にいる水樹は、痛そうに顔を歪めて腰をさすっている。
「わゎッ!ご、ごめん‥‥っ!」
急いであたしは謝りながら水樹の上から降りた。
良かった‥‥‥。
お互い、浴衣からなにから水浸しだけど‥‥なんとかケガはないみたい‥‥‥。
安心しながらも、ハッとキーホルダーのことを思い出して後ろを振り返る。
するとキーホルダーは、あたしたちが倒れこんだ時におきた大きな波によって、すでに枝から離れ‥‥少し先に向かって流れだしてしまった。
「あっ‥‥!いっちゃう‥‥っ!」
それを急いで追いかけようとした時。
そばにいた水樹が後ろから、ギュッとあたしを抱きしめてそれを制した。


