いぢわる兄は同級生








ゆっくり立ち上がって、その光る何かを確かめようと川の水際まで寄ると‥‥‥‥。




「‥‥‥‥あ‥‥!」





それを見て思わず目を丸くした。




真ん中らへんに浮かんでいる、古い大きめの木の枝に引っ掛かっている何かは‥‥さっき結衣ちゃんに投げ落とされたあたしの宝物だったから。





光っていたのは、キーホルダーの金具の部分で‥‥そこには、ちゃんとニカッと笑う青いウサギがプカプカと浮かんでいる。



きっと橋の上から落とされた時に、ここまで流されて‥‥‥運よくこの木に引っ掛かったんだ‥‥‥。




もう、見つからないと思っていたのに‥‥‥。



そう思っていたぶん、こうやってまたこのキーホルダーに出会えたことはすごく嬉しかった。






とにかく‥‥早く取らないと‥‥‥。



枝に引っ掛かってる金具の部分は、川の流れに左右されて今にもそのまま流されてしまいそう‥‥。






そう思うといてもたってもいられず‥‥あたしは勢いよく浴衣の裾を捲り上げていた。