花火大会が終わったってことは‥‥出入口になっているこの橋も、今に人が溢れかえるだろう‥‥‥。
そうなったら、きっとここにいたら邪魔になる‥‥‥。
雅達を残してきてしまったことを思い出すが、今からこの人混みを抜けて雅達を探すのも気が引ける‥‥‥。
なのでとりあえずあたしは、人が来ることのない橋の下に移動することにした。
そこは土手になっていて、少し大きな川を挟んで、キャッチボールができるくらいの芝生が両脇にある。
橋の近くにあるコンクリートの階段を降りて、橋から少し離れたその場にしゃがみこむ。
遠くからは、花火大会が終わって帰る人たちの笑い声や、話し声が微かに聞こえて‥‥‥。
すぐ目の前にある川からは、水の流れる静かな音が聞こえてくる。
あたしは、ただただ月明かりで照らされた川を見つめて‥‥‥心を落ち着かせた。


