「‥‥‥はぁ‥‥はぁ‥‥」






‥‥‥どうしよう‥‥。




息切れがしてしまうほど急いで、さっきの場所に来てみたけれど‥‥‥人も多いし、暗いしで、結局キーホルダーは見つからなかった‥‥‥。





もうすでに、誰かに拾われてしまったのか‥‥。



それとも、もっと違う場所でなんかの拍子に落としてしまったのか‥‥‥。






どっちにしろ、心当たりの場所にないということは、もう見つかる可能性は充分に低いということで‥‥‥。





キーホルダーを探しながらもあたしはガックリと肩を落とす。



でも、ここであきらめられるようなものじゃないから‥‥‥。



まだ、まだ頑張って探そう。





きっと見つかるはず‥‥‥。





自分にそう言い聞かせたあたしは、そのまままた、目を凝らして足元を見ながら道を歩いていった。