いぢわる兄は同級生








そして、とうとう最後の一発。



鉄砲に最後となる玉をつめながら、ポツッと雅が呟く。





「‥‥‥栄介も一緒だったら‥‥アイツなら取ってくれたのかな」



「‥‥‥‥‥雅」





「‥‥‥あ、ごめん。なんでもないの!よし、最後は当ててやる!」





いつもは栄介くんに冷たい雅だけど‥‥‥やっぱり栄介くんのことが好きなんだよね‥‥‥‥。



本当は、栄介くんと花火大会に行くの‥‥楽しみにしてたのかな‥‥‥。





いつもはそんな弱気なこと言わない雅だからこそ、こういう一面を見ると、なんだか切なくなってしまう。






今日は、あたしが雅を盛り上げてあげなくちゃ‥‥。



いっぱい楽しませてあげよう。




「フレフレ雅ーっ!がんば‥」



「うるさい」



「いでっ‥‥‥」




そう思って、大声で応援しようとすると雅にどつかれた。




結局、静かに隣で見守っていることに‥‥‥。