「ねぇねぇ桃子っ、これやろ!これ!」
「んー?」
いつもは落ち着いてる雅が、珍しくはしゃぎながら指差しているのは射的。
景品が並べられている棚には、安っぽいお菓子やら、可愛いぬいぐるみやらいろんなものが並んでいる。
「いいよ。雅、射的できるの?」
「ううん、初めて」
「‥‥‥‥‥」
「桃子もやる?」
「あたしはいいや‥‥」
結果的に何も取れなくて、不機嫌にならなきゃいいけど‥‥‥。
そう思いながらも屋台にいるおじちゃんにお金を渡して、雅は置いてある鉄砲を持ち上げる。
「どれにしよ〜」
鉄砲を構えながらも標的を定めるため、棚に並ぶ景品を見回す雅。


