「わぁ‥‥結構もう人いるんだね〜」
待ち合わせ場所から歩いて十分ほどの会場に着くと、そこにはすでにたくさんの観客達で賑わっていた。
「早めに来たつもりだったんだけどなぁ。あ、桃子!屋台もいっぱい出てるよ!」
二人で来たカップルもいれば、家族みんなで花火を見に来た人、友達や夫婦で来ている人達もいる。
そして、そんな賑わう人達の脇にはたこ焼きやわたあめなどを売りに来ている屋台。
それらを見ると、まさに夏って感じで、なんだか少しワクワクしてくる。
「へへ、来れて良かったなぁ」
「何言ってんの。まだ何もしてないじゃない」
「あ‥‥そうだった」
雅の横を歩きながら、オレンジ色から薄暗く変わろうとしている空を見上げる。
もう少ししたら、この広い空に大きな花火が咲くんだ‥‥‥。
早く見たいな〜。


