「‥‥‥‥!」
その手は、そのままあたしの頭についている花の髪飾りに。
どうやら曲がっていたらしく、それは水樹の手によって直される。
直し終わったのに、水樹との距離はすごく近くて‥‥ゆっくり顔をあげると、数センチ先の水樹と視線がぶつかる。
ドキ‥‥ドキ‥‥とあたしの心臓は高鳴っているのに、目の前の水樹は涼しい顔で、あたしを見つめるだけ。
そして‥‥‥。
「‥‥‥可愛いじゃん」
「‥‥‥‥え‥‥?」
「浴衣、似合ってるよ」
「‥‥‥っ////」
不意打ちだ‥‥‥。
いつもはそんなこと言わないくせに‥‥こんな時だけ。
こんな優しい笑顔‥‥‥。
そんなこと言われたら‥‥‥嬉しくなっちゃうじゃん‥‥‥‥。


