いぢわる兄は同級生








あ‥‥そうだ、持ち物。




ふと気付いて、クローゼットの中からおばあちゃんからの浴衣と一緒にもらった籠のバッグを取り出す。




「とりあえずハンカチとティッシュと‥‥財布と‥‥‥携帯‥‥あれ?」



部屋の中を見渡しながら必要そうなものをいれていく。



ベッドの上にポンと置いてあった携帯を持ち上げると、あることに気付いた。




「あ‥‥‥」




携帯にぶらさがる、水樹に買ってもらった青いウサギのキーホルダー。



そのストラップの部分がちぎれそうになっていた。





「ど、どうしよう‥‥‥」



今から直すにも、そろそろ時間ヤバイし‥‥。



だからといって、今日は‥‥今日だけは、このキーホルダーを置いていきたくない‥‥。




なんだかそう考えてしまった‥‥。




きっと、少しくらいなら大丈夫だよね?



花火大会から帰ってきたらちゃんと直そう。





そう思ってあたしは、キーホルダーをつけたままバッグに携帯をいれた。