いぢわる兄は同級生








「はい。できたよ〜」



「ふぁ‥‥ありがとう」




やっと着付けが終わったことに、あたしはホッとして一息吐く。



慣れない着物で、自然と背筋が整って姿勢が良くなる。



それに、なんだかあんまり大きく歩けないなぁ‥‥。



そう思いながらチラッと時計を見ると、六時まであと二十分‥‥いそがなきゃ。





そんな歩きにくい格好で一旦部屋に戻ったあたしは、大急ぎで髪をセットする。




いつもはおろしてある胸下まで伸びた髪を、ひとまとめにしてアップにして、最後に赤い花がついた髪飾りでくくった。




「時間あったら、もっとちゃんとセットしたかったんだけどなぁ‥‥‥」




そう呟いてみるけど‥‥寝坊したのは自分だし‥‥‥と、ちょっと反省してみる。





再び携帯で時間を確かめると、家を出る時間まではまだ少し余裕がありそうだ。