用が済むととっとと帰ってしまった水樹の代わりに、おばあちゃんにお礼の電話をしてから自分も部屋に戻る。
浴衣の入った箱をクローゼットの奥に閉まって、あたしはそのままベッドに倒れこんだ。
ぼふっと音をたてる毛布に顔を埋めると、そのまま静かにため息をした。
あの綺麗な浴衣着て花火大会かぁ‥‥もし、その隣に去年のように水樹がいたら‥‥なんて。
去年まであたしがいた場所は、今年は結衣ちゃんのものなんだもんね‥‥‥。
仕方ないよ‥‥。
ギュッと締め付けられる胸を押さえて、そう自分に言い聞かせた。
ていうか、あたし今年は一緒に行く人すらいないし‥‥。
もしかしたら、あの浴衣は来年まで使わないのかもしれない‥‥。
そう思ってた時‥‥‥。


