その日の夜。
出掛けていたママとパパが、大きな荷物を持って帰ってきた。
あたしと水樹はリビングに呼ばれて、その箱に入った大きな荷物を受け取る。
「ママ‥‥これ何?」
「‥‥‥‥‥」
隣の水樹も不思議そうにその箱を見つめていた。
「ふふ、おばあちゃんからよ。開けてみなさい」
ママにそう言われ、大きな箱をリビングの床におくと、あたしは薄いふたをゆっくりと取った。
「わぁ‥‥すごい‥‥‥」
思わず目を丸くして中を見ると‥‥。
そこに入っていたのは、キレイに折り畳まれた浴衣。
黒い布地に大きなピンク色の椿や、小さなすみれなどの花が描かれていて。
とても大人っぽい‥‥。


