「俺、結果的にフラれちゃったけどさ‥‥桃子ちゃんのこと好きになったこと、ちゃんと気持ち伝えたこと、後悔してないよ」
頭の上に乗せた手で、ゆっくりとあたしの頭を撫でる。
優しくて、温かいぬくもりに、少し安心を覚える。
「桃子ちゃんのこと‥‥好きになって良かった。ありがとう」
「‥‥‥‥っぅ」
あたし、そんな言葉を大地先輩にかけてもらう権利なんかないのに‥‥‥。
じわっと心が暖かくなって、今まで我慢してたものが溢れてくる。
そんな大地先輩だからこそ、心から幸せになってほしいと思った。
きっと、あたしよりもっとあなたに似合ういい人を見つけて‥‥きっと、幸せになってください。
今のあたしには、そう願うことしかできない‥‥‥。
あたしの心からの願い‥‥どうか、叶いますように。
見上げた大地先輩の顔に泣きながらそっと微笑みかけた。


