「でもそれは‥‥‥バスケ部のキャプテンとして。一人の人としてなんです」
少し声が震える‥‥。
でも真剣に話を聞いてくれてる先輩から、この視線をそらしちゃいけない。
「‥‥大地先輩、覚えてますか?バスケ部に入部する前に先輩が、自分から何もできないあたしを変えてくれるって‥‥言ってくれたこと‥‥‥」
「‥‥‥うん、覚えてる‥‥」
優しいけど、どこか悲しそう。
そんな笑顔で頷く先輩。
「‥‥あたし、本当に大地先輩のおかげで変われた気がします。‥‥だって、こうやって自分からちゃんと思ったことを言えるようになったから‥‥」
大地先輩がいたから、あたしはこうやってちゃんと自分の気持ちを改めて考えることができた。
大地先輩の告白があったから、こうやって自分から行動ができるようになった。
「‥‥それは俺のおかげなんかじゃないよ。桃子ちゃんが頑張った結果だよ」
ううんとあたしは首を横に振る。


