『‥‥ぎゃ、ぎゃぁぁぁあっ!!!!』
肝試し開始から二十分くらいの時間が流れた。
その時あたしは、体育館入り口の廊下の向こうから聞こえた、栄介くんの悲鳴に肩を震わせる。
い‥‥一体なにがあったんだろう‥‥。
それと同時にドクドクと不規則に高鳴る心臓の音に、緊張を覚える。
なぜかというと、たった今すぐそこで悲鳴をあげていた栄介くんのペアが帰ってきたら、次はあたしと大地先輩のペアが出発する番だったからだ。
チラリと隣にいる大地先輩を見上げてみるけど、そこにはいつもと変わらない表情。
やっぱり男の子って、こういうの怖くないのかな‥‥?
いや、でも栄介くんはだいぶ怖がってたみたいだし‥‥。
あれこれと考えているうちに、すでに栄介くんのペアが帰ってきてしまった。


