いぢわる兄は同級生







考え込むあたしの横に、今まで先輩達と話していた雅が座る。



「どうしても嫌なら、無理に参加しなくても大丈夫だよ?あたし、大地先輩に言ってこようか?」




どうやら、ただ考え事をしていたあたしを、まだ落ち込んでると勘違いしてるみたいで。


心配そうに顔をのぞかせる。




「ううん、大丈夫。ちょっと考え事してただけ!ありがとう」



「そう?ならいいけど!」




雅の気持ちは嬉しいけど、今さらあたしが行かないなんて言って、この場の空気を壊しちゃうのも嫌だし‥‥。



あたしは顔を上げて笑ってみせた。




すると、どこか不安そうだった雅の顔色もいつもどおりに戻る。





確かに、肝試しは怖いけど‥‥せっかくのバスケ部の行事なんだもん。



いい思い出になるように楽しまなきゃね。