「もーもこちゃんっ!」
向こうからくじ引きの箱を持ってあたしの所へ走ってきた先輩。
どうやら次はあたしが引く番らしい。
「はい、一枚引いてね〜」
箱の中に手を入れて、なんとなく一番最初に手に触れた紙を取り出す。
四つ折りに畳まれた紙を開くと、そこには"5"という数字。
どうやら同じ数字を引いたもの同士がペアになって、順番に肝試しに行くらしい。
「桃子ちゃん5番だってよ!おい、5番誰だーっ!?」
女子マネージャーが二人という、女っ気のないバスケ部。
せっかくの肝試しなんだから、女の子と回りたいらしく、あたしと雅がくじを引く時だけ妙に先輩達の視線が集まる。
「‥‥‥‥俺だ」


