いぢわる兄は同級生







「あわわっ!!‥ごっ、ごめんなさい!」




すっかり粉々に割れてしまった皿を急いで拾おうとしゃがむと‥‥‥。



「桃子ちゃん危ないって!」



「え‥‥いたっ!!」





慌ててあたしを止める大地先輩。



だけど、もうすでに遅く‥‥チクンと痛みのする右手の人差し指からは、ぷっくりと血が浮き出ていた。





「バカッ、素手で割れたお皿なんて触ったらケガするに決まってるでしょ!!」



心配そうに雅があたしに駆け寄る。



「ご、ごめん‥‥でも、大丈夫だし‥‥」



「大丈夫なわけないじゃない!早く手当てしないと‥‥」




いつも冷静な雅も少し慌てふためく中、グイッと大地先輩があたしの腕を引っ張った。



「俺、保健室借りて桃子ちゃんの手当てしてくるから、雅ちゃんと栄介片付けお願い」



「は、はい」



「桃子ちゃん、行くよ」



「‥‥‥‥」




いつもの柔らかい表情と違って、少しこわばった顔をしている大地先輩に、あたしは黙って頷いてついていくしかなかった。