「あ‥‥桃子ちゃん♪」
「あ‥‥桃子」
台所にいた雅と栄介くんの声が、あたしを見て重なる。
そして、逃げるようにしてきたあたしを追うように入ってきた大地先輩。
「どうかした?」
顔を真っ赤にしているあたしと、気まずそうな顔をして苦笑している雅と、相変わらず呑気な表情でいる栄介くんを不思議そうに見回す先輩。
「‥‥‥桃子ちゃん?」
「っは!‥‥えーっとっ!」
ガシャンッ!!
「ぎゃあーっ!!」
「ちょっと、桃子!?」
「ありゃりゃ‥‥」
あまりの衝撃と動揺に、持っていた皿を下に思い切り落としてしまった。


