「桃子ちゃん、最近よく笑うようになったよね」
「そうですか?」
結局、お鍋は先輩が運んで、あたしは重ねた数枚のお皿を持って台所までの廊下を歩く。
「うん、最初の時はなんかいつもおどおどしてたっていうかさ‥‥あんまり笑顔見たことなかった気がするな」
「あたし、人見知りだから‥‥あんまり慣れてない人と話すの苦手で‥‥」
苦笑いで、チラッと大地先輩を見ると、その横顔はなぜだか少し嬉しそう。
「じゃあ‥‥俺にはもう慣れてきた‥‥ってこと?」
「‥‥っへ‥‥」
パチッと目が合うと、一瞬胸がドキッとはね上がる。
先輩のその無邪気な顔が、あまりにも可愛らしく見えて‥‥。


