「それに、こんな大きな鍋を桃子ちゃん一人に持たせるなんて、危なっかしくて見てられないしね(笑)」
「なっ‥‥!」
そう言った先輩は、八重歯を見せながらハハッと笑う。
大地先輩って‥‥意外といぢわるかも‥‥。
「ごめんごめん、そんなむくれないでよ」
「先輩、謝ってるけど顔笑ってますよ‥‥」
「ははっ、だってむくれてる桃子ちゃんが可愛いから」
「‥‥‥っ///」
かっ‥‥可愛いなんて、そんなこと言うの‥‥反則‥。
「先輩なんてもう知りません」
「わぁーっ、ごめんってば(笑)」
わざと本気で拗ねた風に、雅が重ねたお皿を持って背を向けると、慌てて慰めようとする大地先輩。
その様子がなんだかおかしくって、不思議と笑ってしまった。


