「うめぇ!」
「俺、おかわり!」
「おい、俺の皿にニンジン寄せんなよっ!」
出来上がったカレーライスを、お風呂から上がってきた部員みんなで合宿所の食堂に集まって食べる。
結局、最後まで水樹と栄介くんに手伝ってもらって、なんとか時間通りに完成したカレーは、みんなに好評みたいで。
体力勝負のバスケ部の男子は、あっという間に鍋いっぱいあったカレーをたいらげてしまった。
「あんなにたくさん作ったのに‥‥もうなくなっちゃった」
すっかり空っぽになった大きなお鍋を見て、少し驚きながら呟く。
「おいしかったってことでしょ。いいじゃない?普段料理ってあんまりしないんだけど‥‥やってみると案外楽しかったし」
「雅は、野菜に八つ当たりしたりして遊んでたでしょ」
「あは、バレた?」
ペロッと舌を出して、イタズラっぽい表情を浮かべる雅は、みんなが食べ終わった皿を片付ける。
でも、こうやって女の子同士で料理したり、みんなでご飯食べたりするのも、なかなか悪くないかもと、あたしは心の中で思った。


