いぢわる兄は同級生





その時、パチッと水樹と目が合う。



‥‥けど、なぜか水樹の唇に目がいってしまう。


あたし‥‥この唇にキスされたんだよね‥‥‥‥。



‥‥‥っう、ダ、ダメだ!!



顔が赤くなるのを感じて、すぐに視線を前に戻した。





あたし‥‥なに考えてんだろ。






「じゃあ、このクラスの学級委員を決めるぞ」



担任が教壇の上にダンッと手をのせる。


え、もうそこまで話進んでたんだ。



「誰か、男女1人ずつ立候補するやつ!!」


「‥‥‥‥‥‥」



いきなりシーンとする教室。


学級委員なんて、めんどくさいことばっかりだし。

誰もやりたくないよね‥‥。



「いないのか?困ったな‥‥さっそく今日の放課後から名簿づくりの仕事、手伝ってもらおうと思ったのになぁ‥‥‥」




居残りなんて、絶対嫌だし。


もちろん誰1人手を挙げる人はいない。


みんな下向いちゃってるし‥‥。