なんで‥‥水樹のそばにいるとこんなにもドキドキするの? なんで‥‥‥こんなにも胸が苦しくなるの? 「なぁ、桃子‥‥」 「‥‥‥‥‥」 水樹に絡めとられた視線は‥‥はずすことのないまま。 「キス‥‥‥しよっか‥‥」 「‥‥‥‥‥‥っ」 いつものいぢわるな顔なんて‥‥どこにもない。 そこにあるのは‥‥ジッとあたしを見つめる澄んだ瞳と‥‥ふわりとあたしの顔にかかる水樹の髪。