なんだろう‥‥この胸が熱くなるような感じは‥‥。
あたし───‥‥‥。
「もー子?」
「‥‥‥‥へ?」
ボーッとするあたしに水樹が話しかける。
ハッとして水樹を見れば、あのいぢわるな笑みを浮かべてあたしのおでこをツンッとつついた。
「ま、俺はもー子のヒーローだな」
「‥‥‥ヒーロー‥‥?」
「ん。だから、なんかあったら助けてやるよ」
そう言って、また海を眺めた水樹の横顔は、なんだかとってもカッコいい。
「‥‥‥‥‥ありがと‥‥水樹」
あたしは、小さな声でつぶやくと‥‥繋がれた右手をキュッと握った。


