しばらく、ボーッとその綺麗さに見とれていると‥‥。
「降りるぞ」
「‥‥えっ?」
急に口を開いて、自転車から降りる水樹。
全く状況がつかめてないあたしを自転車から降ろすと、そのまま手を引っ張られて砂浜まで連れていかれた。
「ちょっ‥‥水樹?早く帰んないと‥‥」
「どうせ親父もおふくろもいねぇんだから、大丈夫だろ」
それもそうか‥‥と思ったあたしは、それ以口をはさむのをやめた。
しかし、近くにくればくるほどこの景色は素敵すぎて‥‥あたしも水樹も口を開かないまま、ただその光景を見つめていた。
水樹に引っ張られた右手は、繋がれたまま‥‥‥。


