「‥‥‥桃子ちゃん、大丈夫?」
「‥‥大丈夫‥‥じゃないです‥‥」
「‥‥だよね」
部屋が真っ暗になってから、三十分近くは経っただろう‥‥。
暗闇に少しだけ目が慣れてきて、周りが全然見えないって訳ではなくなったけど‥‥。
先輩の姿がうっすら見える程度で‥‥なにか、この密室から脱出できるためのものを探すことも無理だ。
このまま朝まで、誰かがくるのを待つしかないのかなぁ‥‥。
ポンポンッ。
「‥‥‥‥?」
体育座りして、落ち込むように頭を伏せると、頭の上に大きな手のひらがのっかった。
「心配すんな‥‥なんていえないけど‥‥。俺がそばにいるから、安心して?一人じゃないよ」
そうだ。
きっとあの時、大地先輩があたしに気付いて、手伝うって言ってくれてなかったら‥‥‥今頃あたしはココに一人だった。
この暗闇の中で、どうすることもできなくてただひたすら泣いてたんだろうな‥‥‥。
そう考えると、今隣にいる先輩の存在には、とっても安心できた。


