「そうだったんだ。言ってくれれば、手伝うのに」
「い、いえ‥‥そんな迷惑になっちゃう‥‥。大丈夫です」
あたしはそう言ってるのに、大地先輩はあたしと一緒になって部屋を片付け始める。
「ほ、ホントに大丈夫です‥‥っ。それに、大地先輩部活で疲れてるのに‥‥」
あたしのせいで、こんなことになったのに‥‥やっぱり手伝ってもらうのは申し訳ない。
「いいから、いいから!それに部活で疲れてるのは桃子ちゃんも同じでしょ?」
「でも‥‥‥」
「一人より二人のほうが早いからさ。パパっと終わらせようよ!」
疲れてる素振りも見せずに、大地先輩はそう言って笑った。
また先輩に迷惑かけちゃうなんて‥‥ホントにあたしってバカだ。
そう思いながらも、あたしは大地先輩と一緒にまた片付け始めた。
ガチャリ。
この時、扉の向こうでした不穏な音に、あたしたちは全く気づいていなかった‥‥‥。


