「「「あざーしたっ!!」」」
部員の元気な挨拶で、今日の部活も無事(?)終了。
それぞれがおもに荷物を抱えて帰る準備をしている中、あたしは鞄を部室に置いたまま体育館を出る。
「桃子ー、帰ろうよ?」
そんなあたしを、雅が不思議そうに引きとめる。
その隣には、疲れたという感じで伸びをしている栄介くん。
「あ‥‥ごめん、ちょっと用事あってさ。雅、先に栄介くんと帰ってて?」
「用事?あたしたち待ってよっか?」
「ううん、大丈夫!電車の時間とかもあるし‥‥ちょっと時間かかっちゃうから」
少し焦りぎみに遠慮すると、最初は「でも‥‥」と渋っていた雅だが、すぐに「わかった」と納得してバイバイしながら栄介くんと帰っていった。
結衣ちゃんが待っている、水樹の姿はすでになく。
残っている部員もまばらな中、あたしは一人用具室へと急いだ。


