「ふぁ‥‥‥重かった‥‥」
いくら一枚では軽いタオルとはいえ、何枚も持つとけっこう重いんだなぁ。
洗濯したばかりの白いタオルを、ようやく部室の棚に収納し終わる。
「あれ‥‥?」
部室から出ようとした時、棚の横にとても綺麗とはいえない薄汚れたバスケットボールが落ちているのが目に入った。
なんでここにあるのかは分かんないけど、少し空気も抜けていて磨いてもすぐには使えなさそうだな‥‥。
「キャプテンっ!」
「‥‥ん、桃子ちゃんどうしたの?」
どうしてもそのボールが気になったあたしは、それを持って休憩中のキャプテンのところへ。
ついでに、同じく休憩中の水樹にも来る途中、結衣ちゃんの伝言を伝えた。
「あの‥‥、このボール部室に落ちてたんですけど‥‥」
そう言って、キャプテンの前にそのボールを差し出す。
「んーと‥‥デザインが違うし。もしかしたらバスケ部のじゃなくて、体育用のボールかも。なんかの間違いで、バスケ部の部室に入っちゃったんだね」
「あ、じゃあ‥‥用具室に返しておいたほういいですよね」
「うん、悪いけど桃子ちゃん。返して置いてくれるかな?」
「わかりました!」
キャプテンに頼まれて、あたしは体育館の外にある用具室へと向かった。


