いぢわる兄は同級生







「桃子ちゃん!雅ちゃん!」



授業も終わり、放課後。


今日は掃除がなかったので、昨日より少し早く体育館に着くと、体育館の隅でボールを弾ませていた大地先輩があたしたちに気付く。





「入部届け出してくれたんだって?」


近くへ寄ると、先輩は笑顔であたしたちに話しかけた。



「あ‥‥はいっ」



「マネージャーなってくれて、本当良かった〜。これからよろしくっ」



昨日と同じように、あたしと雅の頭にポンッと手をのせた。



悪気はないと思うんだけど、男にベタベタされるのがあまり好きではない雅は、ちょっと嫌そうに眉をひそめる‥‥。




でも、そんな雅の様子に気付かない先輩は、ホントに嬉しそうで。




そんな二人を見て、少し面白いと思ってしまった。






「大地〜っ!」







しばらく三人で話していると、体育館の入り口から大地先輩を呼ぶ陽気な声が聞こえた。