『もしもし?』



「俺…司馬」



『………嘘…司馬さん…』



「何が司馬さんだよ。他人みたいな呼び方して、俺達付き合ってんだろ」



『私…』



「そんなとこに居ないでこっちに来い。話がある」



『え…』



「家の中から出て来て、俺の側に来いって言ってんだよ」



『………うん』



久美子はパジャマから私服に着替えて、そっと家から出る。