『自分でも分かってるの。だけどもうどうしようもないくらいに…あの人にはまってしまってる』



「貴さんの弟さん?」



『うん。お兄さんにやめた方がいいって言われたのに…考えて諦めようとしたのに………私あの人にキスされた』



「ええっ」



『衛介さん、私どうすれば……』



「………」



その時、店のドアが開いて
人が入って来た。